前回は4コママンガの中で、一般系4コマ雑誌(この言い方もちょっと違和感を覚えますが、他の言い方がないので)で載っているマンガのほうの幼なじみものを書きました。

では、『まんがタイムきらら』などのいわゆる萌え系4コマ雑誌のほうはどうでしょうか。ちょっと抽出してみました。
ちなみに「高校生もので、中学生からの同級生」というのは今回幼なじみカップルとはみなさないとします。
にこプリトランス(白雪しおん)
前にも紹介しましたが、結城騎士と美作弥深子が幼なじみであり、イトコ同士。連載中もなかなか微妙な気持ちを見せていた感じで
したが、真骨頂は、最終巻の終わり間際でお互いの気持ちが通じあった時ですな。ニヤニヤもの好きにもなかなかたまらない展開になってます。
兄妹はじめました(愁★一樹)
この作品には、高坂茜と高坂葵という2人と、若葉弧金と大山萌葱という二組の幼なじみがいます。ただ、厳密にはカップルではありません。しかし高坂の名字が示すように、前者の2人は幼い頃に両親の結婚で兄妹になったというもの。でも、兄の方はあいかわらず想いを抱き続けています。さらに後者のふたりのうち、弧金は萌葱に想いを寄せているのですが、萌葱は茜のことが好きで、これがドタバタ展開になります。
最後の話はいろいろな見方が出来ますので、そのあとでどうなるかは読み手の想像次第かなと。
ベリースイート(神武ひろよし)
庵原徹×鈴井小梅というのがカップル。
お互い気持ちを表にはしませんが、実は相手のことが好きという描写があちこちに見られる王道もの。
最後も明確な告白とかはないのですが、ただ、そのうちくっつくんだなあというのは大体想像できたり。
まじん★プラナ(nino)
主人公の有人は様々な女の子に囲まれるハーレム的マンガで、幼なじみの茉莉もその中にいる感じでしたが、つい先日、有人の口から茉莉のことが好きだという言葉が出ました(但し本人に言ったわけではなく、他に言い寄られた女の子に対する言葉)。
ハーレムで終わるのか、この2人に何か起こるのか、注目。
特ダネ三面キャプターズ(海藍)
まんがタイム系から電撃大王に移籍したマンガですが、同じ海藍さんの作品で、男性が殆ど出てこない『トリコロ』とは違い、こちらでは男性キャラの風間慎太が小田とみかと幼なじみ。
とみかは明らかに気がある感じでしたが、慎太のほうもとみかに彼氏が居ると勘違いして、それが違っていたとわかったときにほっとしたりして、なかなか微妙な接近を見せています。
あんぐら(ちざきゃ)
アンソロ系や同人系マンガ家女性の集まるアパートに、一般人の大学生小野塚啓太が紛れ込んで生まれるドタバタギャグ。このうち五十嵐結衣と小野塚啓太が幼なじみ(他に毛一人いるけど)。ちなみにシチュエーションから啓太ハーレム状態。
結衣は啓太に気があるはずですが、どうも普段の態度が(ギャグ的に)傍若無人なのでその色が出ていないような。
ちなみに連載終了で、今月最新刊が出るようですが、結末はどうなっているか楽しみです。
・あんぐら 2 (IDコミックス 4コマKINGSぱれっとコミックス)
Sweet Home(やまぶき綾)
幼い頃の約束で親公認の許嫁となり、姉妹と住む伊織のもとにやってきたという陽向。設定はかなりベタですが、この陽向が異性に触れられると投げ飛ばすという特殊体質の持ち主というもの。ついでに姉妹も伊織LOVEだったりという、ある意味ハーレムのような展開だったり。
しかし、伊織の方も陽向に対してまんざらではなく、投げ飛ばされることもありつついろいろ距離を縮めています。
ねこにゆ~り(kodomo兎)
猫好き人間嫌いの榊優理には数少ない心寄せる人間が幼なじみの水木歩と八重樫世良。このうち歩が優理に思いを寄せ、それを世良が応援する感じ。ただ、人間に感心がない優理と超草食系な歩なので、進展のしようがない。それを歩のことが好きなあさひが入って来たりしていろいろドタバタあったり。
ちなみに次回で最終回なので、どうなるか気になるところ。
まとめ
とりあえずこんなところでしょうか。
萌え系4コマはわりと女の子同士の交流ものが多く、男性キャラが脇に追いやられ、全然出てこないものもかなり多く思えます。しかし、探せばわりとこういった男女の恋愛要素を含むものというのはあります(とりわけ最近は増えてきた感じ)。
というわけで、このテのものが好きなので、これからもいろいろ探してみようかなと。ただ個人的には、あるなら設定だけであとはおきざりというのではなく、しっかりと過去からのこととか、幼なじみであることを生かしたものが読みたいですな。
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