『けいおん!』真鍋和の魅力について語ってみる

マンガ感想

 

正直予想外だった『けいおん!』の盛り上がり

『けいおん!』のアニメが放映されて以来、なんかネット上のあちこちで急に話題が沸騰している感じです。ニコニコ動画には早速作品とか出ていますし。しかし、正直私にはここまで盛り上がるとは思っていなかったのでびっくりしました。つか、アニメ化以前では一部のマンガサイトで紹介されていたくらいでほとんど無名だったので(つーてもきらら系はひだまりスケッチ以外知らないって人も多いからなあ)、この急な注目度の高まりは、たとえ京都アニメーション制作だとしても驚いています。もしかしたらきらら読者では同じように思っている方も多いかもしれません。

■参考:『けいおん!』アニメ化に対して思ったこと – 空気を読まない中杜カズサ

でも、たしかに原作には派手とはいえないけど、やりとり、間など独特のおもしろさがあり、それがアニメ化されてさらに引き出された面はあると思えます。で、その中の魅力のひとつが、個性的なキャラクターでしょう。というわけで、今日は『けいおん!』のキャラクター、とりわけ私が好きな1人について強く語ってみようと思います。

魅力的なキャラはメイン4人だけじゃない

さて、『けいおん!』のメイン4名は平沢唯(ギター)、秋山澪(ベース)、田井中律(ドラム)、琴吹紬(キーボード)ですが、これに山中さわ子(顧問)、平沢憂(唯の妹)、中野梓(1年ギター)、そして真鍋和(唯の長馴染)がいます。で、ほとんどこのキャラだけで回っています。ちなみにこのマンガの特徴として、ほとんど男性キャラが出てこないというのもありますね。おそらくそれなりに台詞があった男性キャラは、いつも値切られるギター屋の店員くらいかな。

で、この中で私がよく注目するのが、実はメイン4人ではない真鍋和(ちなみに名前は”かず”、ではなく、”のどか”)なのです。
いや、何もメガネ委員長&幼馴染キャラだからってわけではありません(いや、それもないとは申しませんが)。実は脇役のように見えて、この和はかなり作品にとって魅力的な位置にいたりするのですね。

まず、前述のキャラ群ですが、立ち位置としてはこんな感じ(私の個人的な印象ですが)。
・平沢唯……圧倒的にボケ
・秋山澪……ツッコミもするけど流され。ボケも多い
・田井中律……ボケツッコミ両方。とにかくよく動く
・琴吹紬……天然。最近ボケキャラ気味に
・山中さわ子……暴走型ボケ
・平沢憂……有能型天然
・中野梓……ツッコミの様で流される
・真鍋和……ツッコミ

このように、メイン4人だけではなく、登場人物のほとんどが「ボケ」的な役割なんですよね。『けいおん!』部活中も、唯はともかくツッコミはその場でまともな人で固定されていません。2巻あたりだと、梓が登場したから4人はボケに加速がかかってますし。ある意味『あずまんが大王』のキャラ割り振りに近い感じかも。
で、この作中で唯一「まとも」なのが和なのですね。それに沿う様に、生徒会役員という立ち位置まで与えられています。未収録の連載ではとうとう生徒会長にまでなっています。
よく、この手の作品では苦労するまともな人、立ち位置としてツッコミ的な人に人気が集まったりすることがありますが、たとえメインメンバーではなくても、和にはその魅力があるのかもと。
ちなみにこれが他のマンガでは何に当たるかなあと考えて、『らき★すた』の加賀美かなと思っていたのですが、それよりぴったりなキャラがいました。それは『ドラえもん』の出木杉君だ。まああっちはツッコミはしないけど。あ、あと全然関係ないけど、2巻では和がメガネはずされて目がのび太目(3の字)になっているイラストがあります。

 

だんだん仲がよくなってゆく描写がよい

だけど、私が和に注目しているのはそれだけではなく、和が出てくることでもうひとつ楽しめる要素があるのです。
さて、和は「唯の幼馴染」であり、実は最初のうちは和以外のけいおんメンバーと接点はありません。ただ、連載中生徒会役員というところからだんたんと接点が出てきまして、クリスマス会にも呼ばれたりしています。ただ、この時はあくまでお客様的でした。

かきふらい『けいおん!』1巻P78

かきふらい『けいおん!』1巻P78

ただ、ここ以降軽音楽部との接点が出てきます。まず、一応部長の律とのやりとりですが、学内イベント申し込み忘れの警告や、ケーキ賄賂しようとする姿はもはや定番ものとなっています。そしてここですでに呼称が名前になっていますね。

かきふらい『けいおん!』1巻P78

かきふらい『けいおん!』1巻P78

そして、2年になると澪だけクラスがほかの3人と違うのですが、この時に名前で呼び合う仲になっています。

かきふらい『けいおん!』2巻P41

かきふらい『けいおん!』2巻P41

なんか、こういうふうに一見外側にいる女の子が、仲良くなっているって過程がよいのですよ。
ちなみにきらら最新号では3年になっているのですが、さわちゃんの策略でこの5人が全員同じクラスになっています。しかも前述の様に生徒会長。というわけで登場機会が増えるのではということで楽しみにしています。

 

■追記
なんか聞いた話だと、初回の最初の画面から唯と和の幼い写真&中学時代の写真が出ていたりとか、けっこう優遇されているみたいですね。なんかよかった感じ。

けいおん! (1) (まんがタイムKRコミックス)  けいおん! (2) (まんがタイムKRコミックス)

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