開設してから最初のうちくらいは頻繁に更新しないといけないかなあと思ったので、今日も。
コミックマーケットに行っている方はDr.モローさんのマンガをほぼ必ず目にしたことがあると思います。そう、コミケカタログに昔から載っているマンガの作者です。氏は商業誌でもマイナー系の雑誌を中心に活動し、『賽の目繁盛記』は昔からファンがいる作品です。
とはいえ、やや商業誌ではコミケカタログのものと比較してはやや毒を抑えめにしている感じがあります(まああくまで比較で、ほかのよりはよほど毒が存在するのもあります)。しかし、最新刊の『やりたいほうだいフジえもん』では違いました。
表紙の帯はコミケ主催者のひとり筆谷氏(つか、少年画報社の偉い人がワニブックスの単行本の宣伝帯になっているのか。垣根を越える時代だなあ)。
で、内容ですが、舞台はコミックガムの編集部で、実在の編集部員をモデルにした、「未来のほう」(悪徳消化器セールスの消防署のほうと同じ感じ)から来た『フジえもん』が、これまた実在の編集者や作家をモデルにしたキャラを相手に暴れまくるというもの。ちなみにコミケカタログのイワエモンとは逆方向で、殴る蹴る(主に作家を)の超肉体派。

Dr.モロー『やりたいほうだいフジえもん』P52より
ちなみに作家さんはネコミミをこよなく愛する蟻山健太郎(『月詠』の有馬啓太郎先生がモデル)や、ハワイによく行く過尿井アヤ(門井亜矢先生がモデル)などが出てきたり。

Dr.モロー『やりたいほうだいフジえもん』P16より
ちなみにこのギャグ、門井亜矢先生のサークル名が「冗談じゃないよっっ!!」ということをわかっている人だけに通じる細かいギャグ。
カバー下の表紙に書いてあるところによると、コミックガム10周年の記念マンガということで販促気味の「ひき逃げみたいなマンガ」にしたら、連載になってしまったということですが、たしかにかなり暴走しています。モデルのいる作家さん(特に蟻山先生)が殴られたり蹴られたり。あと、同誌に連載している『一騎当千!』のおもらしネタがヤケに出てくる。つか、モローさん以外でここまでコミックガムの作家や編集部をいじれる人はいないだろうなあ。
というわけで、コミケカタログ以外での毒モローもといDr.モロー成分を補給したい人は読んでみてください。