超虚弱ヒロインの楽しき学園ライフ『ひよわ~るど』

よく、「マンガで最強のキャラは誰か」論争というのが行なわれます。で、たいてい範馬勇次郎と江田島塾長がでてきたりするわけですが。まあもっとも実際に戦闘力というより、どれだけイメージ的にどの相手でも勝つことが出来そうかという感じでしょうね。なんというか、負けるところが想定できない感じ。その意味では「成長して強くなる」という必要があるため何度か負けているジャンプの主人公キャラよりも、これら二人の脇役のほうが強く見えるでしょう。
で、最強と見られるもいれば最弱とみなされる人もいます。そんなのの代表的なのが、この人。

オールドゲームヒーローズ スペランカー ソフビ完成品

説明不要のスペランカー先生。4コママンガ界にも進出して、4コママンガ最弱の座を手にしようとしています。
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しかし、そんなスペランカー先生の独占を阻止するように、4コママンガで登場したヒロインが『まんがくらぶ』で連載されている『ひよわ~ると』のヒロイン、守屋ひより。帯に書いてあるキャッチコピーは「4コマ史上、最弱のヒロイン」

ひよわーるど (1) (バンブー・コミックス)

昨今、マンガ界においては人間でもとんでもないパワーを持つヒロインが多い中、この虚弱さは目を見張るものがあります。ちなみに「病弱」ではなく「虚弱」であることに注目。
どれくらい虚弱かというと、階段を上れない、いつもふらふらと歩く、かなりの小食、痩せているので女子からはうらやましがれるが、風に吹き飛ばされそうになるほど等々。

橘紫夕『ひよわ~るど』(竹書房BAMBOOコミックス)1巻P18

橘紫夕『ひよわ~るど』1巻P18

それでついたニックネームが「ジャック」(弱→ジャック)。
ただこの守屋さん、この虚弱体質をおもいっきりエンジョイしているように見えます。例えば階段の途中には休憩用のクッションを設置したり、身体が薄いのでせまい隙間に入り混んだり、たおれたらそのまま寝転んだり。

橘紫夕『ひよわ~るど』(竹書房BAMBOOコミックス)1巻P50

橘紫夕『ひよわ~るど』1巻P50

ちなみにこんな守屋さんですから、友人の手助けも必要になるのですが、その友人もどことなく個性的。まずは神野なつみ(なっち)。兄弟が大勢いる世話好きなので、虚弱な守屋さんの世話もやく友人。むしろ世話していないと落ち着かない様子。

橘紫夕『ひよわ~るど』(竹書房BAMBOOコミックス)1巻P23

橘紫夕『ひよわ~るど』1巻P23

あと、女生徒に人気のある、王子様型の転校生な瀬戸みなみ。だけどキタキツネ好きで、可愛いものに弱い。故に守屋さんによくキタキツネクッキーなどでつられる。主に上のふたりのやりとりに対する巻き込まれ役というかツッコミ役な感じ。

橘紫夕『ひよわ~るど』(竹書房BAMBOOコミックス)1巻P106

橘紫夕『ひよわ~るど』1巻P106

どのキャラクターも嫌味なところがなく、素直に笑えるものになってます。しかしこれ、作者の橘さんの実話がベースって書いてあるけど、ほんまかいな。

この作品、主に登場するキャラは女生徒キャラですし、キャラクター設定だけ見ると、4コマ(とりわけ萌え系)でよくある学園百合系ものに見えますが、このジャックの行動や、友達とのやりとりによるシュールさが、百合系のようなそうじゃないような、このマンガ独特のおもしろさを出しているのですよね。

橘紫夕『ひよわ~るど』(竹書房BAMBOOコミックス)1巻P68

橘紫夕『ひよわ~るど』1巻P68

ちなみにこの橘紫夕さんの作品には『となりのなにげさん』というのもあるのですが(そちらも機会があったら書きます)、それ含めて、突然なるシュールな目が大好きです。

橘紫夕『ひよわ~るど』(竹書房BAMBOOコミックス)1巻P32

橘紫夕『ひよわ~るど』1巻P32

どちらもシュールな女子高生ライフ(なのか?)を楽しみたい方はオススメ。

ひよわーるど (1) (バンブー・コミックス) となりのなにげさん 1 (まんがタイムコミックス)

◆追記
しかしこの作品からスペランカーを連想したのは私だけではなかったようで、巡回して見つけたこちらのエントリーにもスペランカー先生が。そら連想するの自然だよなあ……。

橘紫夕『ひよわーるど』竹書房 – 三軒茶屋 別館

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