ヤキモチ、嫉妬描写の類型いろいろ

少年マンガから青年マンガまで、男性向けを対象としたものでは昔から多くの作品に「ヒロイン」が出てきます。で、たいていは主人公と恋愛したりと。そして近年では「ハーレムもの」として女性が複数出てきますよね。

さて、主人公が男だった場合、ヒロインとの間に恋愛関係が起き、それをひとつの軸として話が進むことは決して珍しくはありません。しかし、すれ違い、もしくは男の原因などで他の女性との関係(話す程度から肉体関係まで様々)が出来、それに対してヒロインがヤキモチをやく、嫉妬することもよくある展開ですね。

実はこれ、さじ加減が難しく、ほどほどならばヒロインをかわいくさせるのに非常に役立つのですが、あまりヒロインの嫉妬心が強いとウザさをかんじることもあり(特にまだ結ばれていない場合は、恋人でもないのにという心理が出てくるだろうし)、逆に主人公が突っ走りすぎるとそっちに嫌悪感が生まれ、いわゆる「誠氏ね」的に思われると(この言葉伝えやすくて便利だなあ)。ただ、マンガの場合は主人公とヒロインの関係が軸となっているので、恋愛ゲームなどと比べてあまり反感を買われにくいというのはあるかもしれません。

で、そんなヤキモチのパターンですが、一概に言ってもいろいろなものがあることに気付かされます。せっかくなのでちょっと類型を取り出してみましょう。

怒り&攻撃パターン

ある意味ジャンプ的王道ですね。すなわち主人公がほかの女の子と仲良くする→怒って暴力的に主人公に攻撃→グエッ!……の繰り返し的なもの。『シティハンター』の香(100tハンマー)、『うる星やつら』のラム(電撃)などが有名ですね。
主人公は女たらしの場合が多いですが、多くの場合は主人公とヒロインの絆がしっかりしているものが多く、それ故にこのパターンをしても読者はほほえましく見ていられるのかと。
最近見たのでは『神様ドォルズ』の詩緒かな。恋愛とはちょっと違うかもだけど。

『神様ドォルズ』4巻P97

『神様ドォルズ』4巻P97

神様ドォルズ 4 (4) (サンデーGXコミックス)

深く静かに怒るパターン

これは、ヒロインが表面的には怒ってないフリをしていても、内心ではすごく怒っていて(それに本人が気付いていない場合もある)、周りがそのオーラに恐れおののくパターン。昔から背後に炎が出ているような感じでありましたね。
ちなみにこの場合は主人公が受け身で、ほかに好意を持ってくる女の子に強く言えないが為、それに怒るパターンが多いですね。
最近だと、『ながされて藍蘭島』のすずあたり。

『ながされて藍蘭島』13巻P98

『ながされて藍蘭島』13巻P98

ながされて藍蘭島 13 (ガンガンコミックス)

気持ちがわかっていて不機嫌になるパターン

これはよくありますね。怒らないまでもかなり不機嫌になると。現実でもこれが一番あり得るのではと。
最近見たのだと『海の御先』の雫とかかなあ。

『海の御先』4巻P129

『海の御先』4巻P129

海の御先 4 (4) (ジェッツコミックス)

わけがわからないけど不機嫌になるパターン

これはなんだかわからないけど、機嫌が悪くなるというもの。で、結果的に主人公にも当たってしまうという感じ。でも、自分でもその原因がわからないという。
つか、ツンデレの途中ではこれが多いような。『涼宮ハルヒの憂鬱』のハルヒ(人数分けくじびきのシーン)、『とらドラ!』の大河(ばかちーの登場あたり)もそんな感じですね。

涼宮ハルヒの憂鬱 (1) (カドカワコミックスAエース) とらドラ! 1 (1) (電撃コミックス)

不安になるパターン

これもよくありますね。おとなしげなヒロインあたり。特に結ばれていない場合など。主人公が他の人に告白されているのに、ヒロインは何も手を出せずに、そのまま不安に思って経緯を見守っているところに、主人公が動いて、「その話は断った」とかなって
あと、すでに結ばれていると勘違いして、ず~んと落ち込んでしまうパターンもありますね。なんだか昔の少女マンガに多そう。
最近見たのは『にこプリトランス』のヤミにそういうのを見ましたね。で、最後は結ばれたけど。つか、ヤキモチってのはこの結ばれた時の盛り上がりを激しくするための前振りでもあるのかなと思います。

にこプリトランス (3) (まんがタイムKRコミックス) にこプリトランス (4) (まんがタイムKRコミックス) (まんがタイムKRコミックス)

ヤンデレ化

ヤンデレってのは、実はバカップルと紙一重だと思うのですよ。それはお互いの気持ちが向き合っていればバカップルになり、主人公が外を向いていれば、そのベクトルの強さだけ病んでしまうと。ということで、これもヤキモチの類型のひとつですよね。

座敷女 (KCデラックス (412))

……上、貼ってから考えたけど、これってヤンデレなのか? まあいいや。

………………

さて、ここまで書きましたが、もしこのブログに女性読者、もしくは男の方が嫉妬しているところを見たいというひとがいるとしたら不公平になるので、ちょっと男性方面の嫉妬もとりあげてみましょう。

比較的冷静を装う

内心動揺しつつも、なんとなくその娘の幸せを願っているパターン。多くは結ばれる以前のものですね。で、その時の嫉妬で自分の気持ちに気付いたりとか。
『特ダネ3面記事キャプターズ』のとみかに彼氏がいると勘違いしたときの反応とかそんな感じかな。

特ダネ三面キャプターズ 1 (1) (まんがタイムKRコミックス)

怒り・嫉妬

正直、見苦しさを感じますのでシリアスな作品でこれになることは少ないかなと。主人公がギャグが多いかなと。
で、これも。

『デトロイト・メタル・シティ』4巻P44

『デトロイト・メタル・シティ』4巻P44

デトロイト・メタル・シティ 4 (4) (ジェッツコミックス)

激しくしっと

しかし、これらを凌駕する ある意味嫉妬の究極形態。それは……

もしかして、このオチだけが書きたくて、男性の嫉妬編を書いたんじゃないだろうな……と思った方、正解です

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